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夏バテ解消や疲労回復に効果的と言われている梅干しは、優れた食材の一つではありますが、食べ過ぎると、さまざまな悪影響を身体に及ぼします。
そのひとつに、塩分の取り過ぎです。梅干しの種類によって塩分の度合いは異なっているのですが、1日に何個も食べるとしたら、塩分の取り過ぎとなってしまうでしょう。
それにより、高血圧や心筋梗塞、脳梗塞、生活習慣病、腎臓病などさまざまな病気にかかる危険性が高まってしまいます。
また、梅干しに含まれている塩分を継続的に食べ続けると、身体は水分をためこもうと反応し、手足や顔などがむくんでしまう原因になってしまいます。
体内に余分な水分がたまるので、体重も増えてしまうというケースにもつながります。
梅干しの食べすぎは、塩分の取りすぎになるだけでなく、腹痛や下痢などの症状をひきおこしてしまうことがあります。その原因は、梅干しに含まれているクエン酸やカテキン酸などが関係しているようです。
現在のところクエン酸の摂り過ぎに副作用が出るという報告はありませんが、クエン酸には胃の消化を助ける作用があるため、胃の中の酸性度を高める作用があります。
健康な腸内環境では、そのまま十二指腸へと運ばれることになるのですが、もし弱っているとしたら、酸性をアルカリ性へと変えることができずに、消化不良を起こし、腹痛や下痢などの症状が現れてしまうこともあるようです。
また、カテキン酸も過剰摂取をすると体が拒否反応を示し、腹痛や下痢などを引き起こします。したがって、梅干しの食べすぎには気を付けるようにしましょう。
梅干しを食べる際に、一番気を付けるべきことは含まれている塩分の量です。梅干し1個に含まれている塩分の量は、味付けや大きさ、メーカーなどによって異なるのですが、現在市販されている梅干しの塩分量は、10%前後が一般的のようです。
そのため、大粒の梅干し(10~20g程度)の場合、1粒当たり1~2gの塩分が含まれていると計算して良いでしょう。
厚生労働省が推奨している1日の平均塩分摂取量は、男性おおよそ10.9g、女性おおよそ9.2g程度です。したがって、1日1~2粒程度の梅干しが適切な量と言えるでしょう。
近年は、塩分控えめの梅干しや無塩梅干しというものの販売されており、はちみつ漬けの梅干しもあります。
たくさん食べたい場合には、そのような梅干しを食べて塩分の量を調整するようにしましょう。