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梅の花と食べられる梅は同じ?

「花梅」と「実梅」

梅には500種類以上の品種があると言われています。その中で花を鑑賞する目的で作られた品種を「花梅」、梅干しや梅酒など実を収穫する目的の品種を「実梅」と呼ばれています。

梅の花と食べられる梅は同じ?

しかし、その境界線はあいまいで、花梅でも実がとれる梅もあり、花梅と実梅を両立している品種も存在しています。では、花梅と実梅にはどのような違いがあるのでしょうか?

両者とも同じ梅で、花梅とされている品種でも実が付くこともあり、食べることも可能ですが、味に美味しさがなかったり種が大きすぎるなど食用には向いていません。

食用として栽培されている実梅は、授粉をしっかり行い食用の実が付くよう栽培されていますが、花梅同様、美しい花を咲かせるので、観賞としても楽しめます。

このようにはっきりした区別がないので、花梅と実梅の定義はありません。ただざっくりとした違いと言うと、花の色や開花時期の違いが若干あるという事になります。

花梅の場合、花の色は紅色・ピンク色・白色で、開花時期は12月下旬から3月となっています。一方、実梅の場合、花の色はピンク色・白色で、開花時期は2月から3月と違いがあります。

花梅と実梅の花色と開花時期の違い

梅は、桃や桜よりも一足先に早春を告げる花、つまり、1年の中で最も早く花を咲かせる花として、「百科魁ひゃっかさきがけ」と呼ばれています

雪景色の中でも美しく花を咲かせる梅の花は、生命力の強さがあるため、縁起のよい花として、お正月の花飾りとしても昔から親しまれています。

この時期に咲かせる梅の品種は、超早咲きの「冬至梅」と呼ばれる品種を代表に、白色系の「冬至」や「初雁」、紅系の「紅冬至」や「八重寒紅」などがあります。

一方、実を目的とした梅は、遅咲きのものがほとんどで、一番早くても2月の中旬頃から、「南高」や「白加賀」などが開花を迎えます

梅本来の目的とは?

花梅も実梅もルーツは同じで、品種改良により分れました。しかし、梅の栽培歴史を遡ってみると、梅は白花で実を収穫することが本来の目的だったようです。

その後、観賞用の紅梅が品種改良され、今では500種類以上の梅の品種が存在しています。今後、梅の花を鑑賞する際には、紅色をしている梅は花梅、白色をしている梅は実梅という観点から楽しむのもいいかもしれません。

梅の品種や花の性質など基礎的なことを知ることによって、梅を観に出かけたり、梅を栽培する際にも役立てられるでしょう。


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